子どもを持つのは幸せ?ツライ?「育児の大変さ」について生の声を募集
少子化対策が進められる一方で、「赤ちゃんポスト」や「育児放棄」がニュースになる昨今。
女性が子どもを産まない理由に、仕事との両立や育児ノイローゼへの不安があります。
アンケートデータバンクでは、あえて「育児の辛さ」の体験談を集めてみました。
(回答数は554件、うち女性が438件・男性が116件)
どんなことに悩み、苦労したか。集まった回答には働く女性が増えた時代背景や、
それでも子どもを持つ喜びを感じさせる声がありました。
「育児のしんどさってどんなもの?」と悩む人の予習にもオススメです。
ママ&パパは寝不足!?4分の1の親が悩んだ1位は「夜泣き」
赤ちゃんが生まれて退院、いよいよ育児がスタート。
最初に親を悩ませるのが赤ちゃんの「夜泣き」。
回答数の4分の1に当たる25.8%の人が「大変だったこと」に挙げています。
出産直後のお母さんからは「産後の体力を回復しなければいけない時期に、
夜寝かせてくれないのが辛かった」という声が多くありました。
また「寝つきの悪さ」が辛かったとの回答が4.9%あり、
これも「夜泣き」と同じく赤ちゃんの生活リズムによる悩みと言えます。
「仕事がある夫を起こさないように、泣き止ませるのに苦労した」
と、気を遣ったお母さんの声もチラホラ。
悩みに「睡眠不足」と答えた人も5.9%ありました。
産後は夫や家族のサポートで少しでもお母さんの「睡眠確保」を心がけるのが、
育児ストレスを防ぐコツのようです。
意思表示ができない赤ちゃんの体調に一喜一憂・・・2番目の悩みは「病気」
大事な赤ちゃんが発熱!でも何が原因か、どこが痛いのかわからない。
そんな時、不安でたまらなくなるのが親というものです。
赤ちゃんの「病気」で悩んだという回答は9.9%、
「小児ぜん息」「アトピー」と具体的な病名を挙げたものもありました。
「急な発熱にあせった」
「病気のとき、どこが痛いのか言えないので困った」
との答えは、子どもが意思表示できないゆえの悩みと言えそうです。
小児科医不足が問題になっていますので、夜間や休日にも診察してもらえる医者がどこに
あるのかは、市区町村の広報、ママ友達などから事前に情報を入手しておきましょう。
「フルタイムで働いていての、急な子どもの発熱」
「保育園に預けていると病気をもらいがち」
という働く母親ならではの悩みも。
病時保育のある保育園も出てきていますが、まだまだ安心して共働きをするは
難しい環境なのかもしれません。
「代わってあげられないのが辛い」という回答には、親心を感じます。
「病気」と並んで2位の「授乳」9.9%、特に辛いのは「夜中の授乳」
授乳の悩みは「飲んでくれない」「吐いてしまう」と赤ちゃんの側の反応に戸惑う人が
多いようです。
逆に「母乳が出すぎて乳腺炎で苦しんだ」と、自分の体調に苦しむ人も。
赤ちゃんの健康状態に直結することなので
「母乳と人工乳の兼ね合い」
「ミルクの量に個人差がある」
と与え方で悩んだという声がありました。
母乳外来や小児科、市区町村の乳幼児センターでは積極的にアドバイスを
しているところもあるので、活用したいものです。
大変なことに「夜中の授乳」を挙げた人が多く、 前出の「夜泣き」と共にお母さんを悩ませています。
中でも「冬生まれの子は、寒い・眠い中での授乳が辛い」との声が。
冬に出産予定の人は、暖房の工夫が必要かもしれません。
「夜中の授乳と夜泣きの時に、隣で熟睡していたことをいつも女房に責められたこと」
という夫側の意見もありましたが、できるだけサポートをしてほしいところです。
授乳が終われば今度は離乳食。
育児で大変なことに「離乳食作り」を挙げた人が3.1%いました。
「偏食にならないように」
「いろいろな物を食べさせたい」
と工夫するものの、食べてくれないとがっかりするとのこと。
健康でいてほしいという願いが、授乳や離乳食の悩みにつながっているようです。
育児は24時間待ったナシ!「自由な時間が無くなる」
「買い物や美容院に行けない」、「トイレにすらゆっくり入れない」・・・
「自由な時間がなくなる」を回答にしたのは4.7%でした。
赤ちゃん中心の生活に変わることに、なかなか慣れない親が多く 「独身時代が懐かしい!」という声まで。
「自由な時間が無くなる」と回答した人の9割以上がお母さんから、 自分の時間が取れないと 「イライラした」「ストレスになった」 と育児ノイローゼにつながる答えも多くありました。
「核家族化で母親に育児の負担が集中している」と社会背景を理由に挙げる人もおり、
対策には夫のサポートが欠かせません。
また「兄弟姉妹との同時の世話」を大変だったことに挙げた回答が3.2%ありました。
「出かけるのに一苦労」「お風呂に入れるのが大変」と、親の負担は倍増。
たくさん子どもを産んでもストレスが溜まらない育児環境を整えることが、 少子化対策の第一歩となりそうです。
その他、やっぱりいろいろあります。
その他の回答では「外野からの口出し」「しつけ」「反抗期」「後追い」など、 子どもの成長に伴って増える悩みが見受けられました。
特に、孫かわいさ、子ども可愛さに口を出してくる人は多いもの。
「外野からの口出し」は、実母、義母だけではなく、親戚、近所、 はては通りすがりの人までが、なんだかんだとアドバイスしたがるようです。
第一子で手探りの場合は混乱してしまうようですが、アドバイスを受けてどうするかは、
夫婦で方針を決めてやっていくことが大切です。
実際に育てて、ずっと一緒に居るのは自分達なので、 ある程度は気持ちを切り替えて対応しましょう。
育児で大変だったことは「なし」も2.5%、「それでも幸せ」のコメントは多数!
辛そうなことばかりずらっと並んだアンケートに見えますが、
「育児で大変だったことは『無し』」
という回答が2.5%ありました。
「何もかも初めてでビックリしたり感動したりで、忙しいけれど充実している」
との声に、勇気付けられる人もいるかもしれません。
授乳や時間の無さを悩みに挙げた人にも、コメントでは
「辛かったけれど、子どもが大きくなった今、あの頃に戻りたいと思う」
「それでも育児って楽しい」
と述べる人もあり、「辛さの中にも幸せがある」育児を楽しむ姿が浮かびます。
アンケートをまとめると
1位 「夜泣き」 25.8%、 2位 「病気」「授乳」それぞれ 9.9%、 4位 「睡眠不足」「泣く」 各5.5%、
となりました。
自分のペースが通じず、予想がつかないのが育児の辛さでもあり、 面白さであるようです。
また、今回のアンケート結果から、お母さん一人で子育てを背負い込んでしまうと、
育児をポジティブに考えられなくなる傾向がわかります。
周りの理解と協力を求めて、甘え上手になることが「育児の大変さ」を乗り切るポイントと言えそうです。
(データ概要) 調査主体 :アンケートデータバンク 集計期間 :2006/01/30〜2006/3/8 集計場所 :協力サイト上 対象者 :サイト訪問者 質問内容 :出産後(0歳〜2歳くらい)の育児で 大変だったことってなんですか? 回答数 :554(女性 438 男性 116) データ形式:エクセル2003で作成 販売価格 :1,050円(税込)
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