「お歳暮」をやめるタイミングは難しい・・・迷えるあなたに体験者からのアドバイス
毎年、年末が近づくとデパートのお歳暮コーナーは大盛況。
送り先リストを片手に、「今年も贈るべきかどうか」悩んでいる人が多いのではないでしょうか?
そもそも、お歳暮とは「日ごろ、お世話になった感謝の気持ち」を表すものです。
ところが、「数年、直接のお付き合いが無い親戚・知人」や「退職や異動で疎遠になった上司・同僚」など、 直接の交流が無くなった相手へのお歳暮をずっと贈り続けるのは、お互いに負担になります。
どのような方法で、お歳暮をやめるか。
アンケートバンクでは、
「お歳暮をやめるにはどうしていますか?」
というテーマで質問を行い、体験談やアドバイスを集めました。
(回答数は585件、うち女性349件・男性236件)
アンケート結果を参考に、送り先リストを見直してみませんか?
もらう側は、お歳暮が来なくなっても気にしない?1位は「きっぱり止める」
「特に何も考えずに贈るのをやめます。いつも来るお歳暮が来なくなっても、
それだけで『けしからん!』という人はいないはず。
もしいたとしても、そんな人にはそもそもお歳暮を贈らないと思います」
と、もっともなコメント。
このように「きっぱり止める」と答えた人は、全体の23.2%で1位となりました。
「お稽古事の先生や知人などは、顔を3ヶ月以上合わせなくなったら
フェードアウトでよいかと思います。その状態でお歳暮が届いたら、
相手の方も戸惑いそう」
という意見も。
まず「お世話になった」と思えるか、「お付き合い」が今後も継続していく相手かどうかを
見直してみましょう。
贈りはじめたのも強要されたからではなく、自分の感謝の気持ちから始めたことだと
思います。
それならば、"贈るのをやめる"判断をするのも自分。
もらう側からすれば、今まで贈ってもらったことで十分に感謝の気持ちは
伝わっているのではないでしょうか。
お歳暮をやめても、ご縁をつなぎたい人には・・・2位は「礼状などで対応する」
2位は「礼状などで対応する」(13.8%)。
この場合の手紙には3つのパターンがあるようです。
(1)最後のお歳暮を贈る際に、今までの感謝を述べて来年から贈らない旨を添える。
(2)今年はお歳暮を贈らない理由を説明し、今までのお礼を述べる手紙を出す。
(3)お歳暮を贈らずに、年賀状や寒中見舞いで挨拶をする。
どの手法を選ぶかは、相手との関係の深さや今後のお付き合いの仕方によるようです。
どうしても「いきなり止める」ことに抵抗を感じる人は、参考にしてみてください。
(1)の最後のお歳暮に添えるお礼状には
「今まで大変お世話になりました。これからもどうぞお体を大切に」
などの感謝のメッセージを添えるという意見がありました。
相手に「今回で最後にします」という意志が、思いやりを伴って伝わりますね。
(2)の場合は
「季節の挨拶を兼ねて葉書・手紙などで
『お互い気を遣わずにこれからもよろしくお願いします』
とやんわり伝える」
「年末にさりげなく挨拶状を出す。できることなら、相手を思いやる心情や
感謝の念を存分に込めて。なぜならそれが本来の『お歳暮』の心でしょうから」
とのアドバイスがありました。
ポイントは「これからは儀礼をやめて、気楽な関係になりましょう」と意思表示するか、
もしくは「今まで本当にありがとうございました」とお礼を述べるか。
相手との今までの関係や立場を振り返って、文面を考えましょう。
(3)の「年賀状・寒中見舞い」にした場合は、特にお歳暮をやめたことに触れない人と、
手紙の中で事情を説明する人がありました。
いずれにしても、相手への感謝や気遣いを盛り込みたいですね。
親しい相手とは話し合うのが効果的!「お互いに止めることにする」が3位
お歳暮を一方的に贈るのではなく、お互いに贈り合う関係を 続けている場合があります。
お歳暮の時期になる前に「お互いに止めることにする」という回答が3位(11.3%)に
入りました。
「気心の知れた人には、『お互いに気を遣いあうのも水臭いので』と相談し、
双方同時にやめるように提案。目上の方には、お歳暮ではなく、
旅行の際おみやげを贈るなど不定期の贈り物に切り替えていって、
失礼にならない程度に少しずつ頻度を減らしていく」
と、具体的なコメントがありました。
儀礼だから贈るのではなく、旬のものや特産物が手に入った時にさりげなく贈る関係に
切り替えることで、より気軽で長続きする関係になれそうですね。
回答数としては多くありませんが、「事前に連絡する」という回答が5.3%ありました。
この場合は、電話や口頭で伝える場合が多いようです。
「家庭の事情などを、贈っていた相手に伝えてやめる」
と、身内の不幸や退職などで立場の変化があった場合には、
近況報告を兼ねて電話で伝えるのもいいですね。
また、
「先に『家はお歳暮を贈らない主義です』と言っておく」
「お歳暮ではなく『お礼』として必要な時に贈る」
と、お互いの関係が始まる時に意志を伝える人や、
「お世話になった年から、3年を目処に止める」
「5年とか10年とかキリのいい年で止める」
と期限を決めている人がありました。
判断に迷う人は、この機会に「我が家のお歳暮ルール」を作ってみてはいかがでしょうか。
「相手とどのような関係を築いていきたいか?」を考えながら決めよう!
「お歳暮をどのように止めるか」アンケートを整理すると、
1位 「きっぱり止める」 23.2%、 2位 「礼状などで対応する」 13.8%、 3位 「お互いに止めることにする」11.3%、 4位 「自然となくなる」 10.6%、 5位 「止めることはできない」 9.2%
でした。
4位の「自然となくなる」は、1位の「きっぱり止める」と似ています。
「相手とどのぐらい付き合いが続いているかによるでしょう。
年賀状だけの関係になってしまったら、タイミングを見計らって出すのを
止めてよいと考えます」
と、相手との距離感に応じて判断するという意見がありました。
別の回答として
「私は主人が定年の時に、親以外はすべて止めました。
人生の節目で切り替えるといいのでは。
子供の学費が嵩んで大変な時でも良いでしょう」
と、定年・引越し・出産などの「きっかけがあった時」に止めるという回答も。
一方、5位に入ったのが「止めることができない」という意見。
「お歳暮はブレーキなしの下り列車。一旦送るとやめられません」
「自分は辛いのですが、贈り続けています」
と嘆く声が多いのは、もらう側からも悲しいものですね。
一番大事なのは「感謝の気持ち」。
それが無いのであれば、儀礼的なお歳暮を止めることも相手への思いやりです。
今まで紹介した「礼状を出す」「事前に連絡する」方法や、
「お歳暮の値段を徐々に落としていき、挨拶文等に変えていく」
「時期をずらして軽いものを贈る」
といった方法を参考に、相手との関係を考えながら決断してみてください。
(データ概要) 調査主体 :アンケートデータバンク 集計期間 :2006/09/18〜2006/10/29 集計場所 :協力サイト上 対象者 :サイト訪問者 質問内容 :お歳暮をやめる時は、どうしたらいいのでしょうか? 回答数 :585 (女性 349 男性 236) データ形式:エクセル2003で作成 販売価格 :1,050円(税込)
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