情報だけではわからない、実際に妊娠して「困ったこと」は?
「妊娠中の困ったこと」と聞いて、ぱっとイメージが湧きますか?
すでに子どもがいる方であれば想像がつくと思うのですが、未経験者は 「体がしんどそう」「つわりが大変」というイメージしか無いと思います。
そこでアンケートデータバンクでは、
「妊娠して初めて気づいた『困ったこと』は何ですか?」
というテーマで回答を募集しました。
(回答数は338件(うち女性256件・男性82件)
妊娠中の方はもちろんこれから妊娠する人の予習に、周りの妊婦さんを気遣う参考に、
アンケート結果を活用してみてください。
1位は「体型の変化」・・・お腹が大きくなると「足の爪切り」ができない!
妊娠と言えば「お腹が大きくなること」。
他人事だと思って見たり聞いたりしているうちは当たり前だと思うかもしれませんが、
実際に体型が変わって困った!経験が1位(34.0%)。
予想以上に不便を感じることが多いようです。
「体型変化による困ったこと」の内訳としては「足の爪が切れない」がトップ。
お腹がつかえるので、他には
「自分で靴下が履けない」
「和式トイレがつらい」
「洗濯機の中の洗濯物に手が届かない」
「お風呂掃除が苦痛」
など、前かがみの姿勢になる動作に困ったという意見が多く見られました。
中でも「足元が見えなくなる」という意見は、気をつけておきたいポイント。
「大きくなったお腹で階段を降りるのは、足元がまったく見えずとても怖かった」 という声があるように、出産が近くなるほど転倒の危険度が高まります。
階段を使う時は、手すりや壁を伝ってゆっくり上り下りをするようにしましょう。
その他、お腹が大きくなることで
「運転ができない」
「シンクにお腹がつかえて炊事がしにくい」
「腰痛になる」
などの声がありました。
もう1つ、お腹が大きくなって困ることに「妊娠線」が挙げられています。
最近の妊婦さんは美に対する意識が高く、テレビでは「産後もキレイな女性タレント」は
人気があります。
お腹の皮膚が伸びる時に皮膚の表面が裂けてしまって、ミミズばれのような跡が残るのが妊娠線。
予防には、お腹の皮膚のやわらかさをキープするための"保湿"が第一で、 妊娠線予防クリームも販売されています。
遅くても、妊娠5〜6ヶ月目ぐらいから使い始めて「産後もキレイ」を目指したいものですね。
「つわり」「頻尿」「眠気」など、表に出にくい「妊娠による症状」が2位
妊娠すると、お腹が大きくなるといった外見上の変化以上に「体調・体質」に変化が
起きます。
これはぱっと見てわからないものだけに、周りの人の理解を得られず苦しむケースもあるようです。
妊娠して困ったことの第2位は「妊娠による症状」(28.7%)で、 その中で最も多かったのが「つわり」。
洗面所に駆け込んで「うっ!」と吐くイメージ通りの人もいれば、 空腹時に気持ち悪くなる「食べづわり」や食べ物の好みが偏るケースもあります。
食べ物の匂いで吐くタイプの経験者からは
「つわりがひどいと御飯も作れなくなりますね。
ちゃんと自炊できるように旦那さんを仕込んでおいた方がいいと思います。」
とのアドバイス。
これから妊娠・出産予定の方は、ぜひ頭に入れておいてくださいね。
他に妊娠してみなければわからなかった体の症状として、「頻尿」が挙げられます。
子宮が大きくなることでトイレが近くなり、外出時に困るようになります。
「渋滞にはまった時、トイレに行けなくて本当に困った」というコメントも。
妊娠中に旅行や里帰り出産で長距離のドライブをする人は、簡易トイレを車内に持ち込むと安心ですね。
さらに「眠気」「疲れやすい」といった症状が見られます。
怠けているように思われがちなこれらの症状ですが、体が赤ちゃんの成長や産後の育児に備えて「休みたい」と言っている証拠です。
正直に周りの人に話して、積極的に休むようにしましょう。
禁酒・禁煙はもちろん栄養管理も必要!?・・・3位は「制限事項が増えること」
「大好きなビール(アルコール)を控えなければならなかったこと」を真っ先に挙げた人がいるように、 妊娠すると「好きなもの」や「必要なこと」でも胎児のために控えないといけないものが増えます。
この「制限事項が増える」に困ったという回答は、全体の9.2%で制限したものには
アルコール以外に
「タバコ」
「カフェインの入った飲料(コーヒー・紅茶)」
「塩分」
がありました。
アルコールとタバコが胎児に悪影響を与えることは知られていますが、 カフェインの多量摂取が胎児に良くないことや、塩分の取り過ぎで 妊娠中毒症の可能性が高まることはあまり知られていません。
気にしすぎて神経質になってもいけませんが、量を控えめにしておくと安心ですね。
行動の制限として「自転車を禁止された」「重いものが持てない」「走れないので急ぐことができない」という回答も。
つい、以前と同じように動きたくなるかもしれませんが、とにかく母体の健康が一番。
何事も"ゆっくり・ゆったり"と乗り切りましょう!
周りの無理解・お金のこと・育児への不安・・・妊婦の悩みは尽きない!?
その他の回答で目立ったものは「周りとのこと」「費用のこと」「心の準備」など。
「周りとのこと」では、
「電車で席を譲って欲しいのはお腹の目立たないつわり時期(1〜3ヶ月頃)なのに、
ちっとも譲って貰える気配がなく吐きそうで大変!」
という意見がいくつか見られ、妊娠初期の「周りの人の無理解」に悩まされた人が
多いようです。
また、働く女性が増えたことで「休職するタイミング」に悩むケースや、 妊娠・出産・育児にかかる費用を心配する人も増えているようです。
加えて、核家族化により
「身近に頼れる人がいない」
「赤ちゃんと無縁な生活だったので、育て方がわからない」
という悩みがありました。
産院や自治体の母親支援サービスを積極的に活用して、気軽に相談できる先を作っておくのがお勧めです。
何より、重要になるのが「夫の協力」。妊娠して困ったことを「なし」とした6.8%の回答は、 3分の2が男性によるもの。
女性との意識の差を感じます。
「機嫌が悪くご飯を作ってくれないばかりか、外食が増えるので
お小遣いも減りました」
と、奥さんを怒らせるようなコメントの一方で
「買い物と掃除が見ていて気の毒だったので、極力自分が代わりに手伝った」
という思いやりにあふれたコメントも。
奥さんの体型や体調の変化は「2人の子ども」がお腹にいるから。
旦那さんはその意識を忘れずに、妊娠している奥さんに優しく接してほしいものです。
アンケートを整理すると
1位 「体型の変化」34.0%
2位 「妊娠による症状」28.7%
3位 「制限事項が増える」9.2%
4位 「周りとのこと」7.4%
5位 「なし」6.8%
テーマは「困ったこと」なのでネガティブな内容ですが、アンケート結果を参考に心の準備をしておけば大丈夫。
妊婦さんの周りにいる人は、このデータを基に『理解あるサポーター』になってあげてくださいね!
(データ概要) 集計期間 :2005/09/30〜2005/11/03 集計場所 :協力サイト上 対象者 :サイト訪問者 質問内容 :妊娠して初めて気付いた「困ったこと」は? 回答数 :338(女性 256 男性 82) データ形式:エクセル2003で作成 販売価格 :1,050円(税込)
データ形式を確認するには、 ココををクリック!